g-navi

HOME > 技術情報 > 地熱資源調査・開発・管理 > 地球科学調査 > コアカッティング解析 > 6.年代測定及び解析

6.年代測定及び解析

地熱開発において、年代測定(図6-1)は以下のような目的のために実施されます。

(A)熱源位置の推定
火成岩の年代をK-Ar法あるいはフィション・トラック(FT)法,熱蛍光(TL)法等を用いて測定し、その年代値からその地熱帯の熱源となっている火成岩体の位置を推定します。
(B)地熱活動域の変遷の推定
熱蛍光(TL)法を用いて変質岩の年代値を求め、開発対象地域において最も地熱活動の活発な地域がどのように移動していったのか解析します。
(C)地質層序の確立
地熱井の地層区分を行った後、各地層毎に代表する岩石の年代値を測定し、地表地質試料の年代値や岩相と比較することにより、坑井地質層序を確立します。

前述したA)のK-Ar法やフィション・トラック法はほぼ完成された技術といえます。開発地域の中で生産井のターゲットとなる地熱活動の活発な地域を選定していくためには、迅速でかつ精度の高い変質岩年代測定手法が必要です。そこで弊社は、NEDOと共同で、石英やジルコンを用いたTL年代測定法の研究開発を行い、実用化することができました。

※画像をクリックすると、拡大画像がご覧になれます。

図6-1 年代測定法比較図
図6-1 年代測定法比較図

コアカッティングス解析へ戻る